ニュースレター|オックスフォードイングリッシュを解説

オックスフォード英語(アカデミック)

オックスフォードイングリッシュは、特有のアクセントだけでなく、学術論文において重要な英語のスタイルです。標準イギリス英語とは異なるオックスフォードイングリッシュ・アカデミック Oxford University Press (05 House Style) (en-GB-oed) は、Nature誌や王立協会の出版物などで採用されています。

🔹一部のイギリスのジャーナルでは「投稿規定の言語」として「オックスフォードイングリッシュ・アカデミック (en-GB-oed)」の使用が明記されています。このスタイルは標準イギリス英語と異なり、Natureなど特定のジャーナルで求められる特徴を持っています。事前に理解しておかなければ適切に対応することが難しい場合があります。

🔹Nature や系列の学会誌等で求めるオックスフォードイングリッシュ・アカデミック (略号en-GB-oed) は、イギリス英語とアメリカ英語の混合型 (mixture) に見えますが、これは「Oxford spelling」 「Oxford (or serial) comma」と呼ばれるひとつスタイルです。いわゆる学会誌で嫌う混合型 (mixture) ではありません。

Oxford spelling can be recognized by its use of the suffix ize instead of -ise: organization, privatize and recognizable instead of organisation, privatise and recognisable. The spelling affects about 200 verbs, and is favoured on etymological grounds, in that -ize corresponds more closely to the Greek root, -izo, of most -ize verbs. The suffix -ize has been in use in the UK since the 15th century, and is the spelling variation used in American English.

The use of -ize instead of -ise does not affect the spelling of words in British English that end in -yse, such as analyse, paralyse and catalyse, which come from the Greek verb λύω, lyo, not from an -izo verb.

標準イギリス英語 オクスフォード英語 アメリカ英語
en-GB en-GB-oed en-US
analyse analyse analyze
behaviour behaviour behavior
centre centre center
defence defence defense
globalization globalization globalization
realise realize realize

オックスフォードイングリッシュ・アカデミック Oxford University Press (05 House Style) は、その独特のスペリングルールが特徴的です。たとえば「-ize」と「-ise」の選択において、ギリシャ語の語源に基づいた「-ize」が使用されます。これは標準イギリス英語やアメリカ英語とも異なるスタイルであり、約200の動詞に影響を与えます。一方で「-yse」で終わる単語は変化がありません。

また、オックスフォードイングリッシュ・アカデミックは「Oxford comma」と呼ばれるコンマの使用や特定の語彙選択が含まれます。そのため、特に学術論文を投稿する際には、このスタイルを事前に理解しておくことが重要です。投稿規定の確認が不十分な場合、イギリス英語のスペリングや句読法に問題がないにもかかわらず、校正や査読で指摘を受けることもあるかもしれません。

研究論文に適したオックスフォードイングリッシュ・アカデミックは、学術的なニーズを満たすための特別な形式です。新聞社で使用されるオックスフォードイングリッシュ University of Oxford Style Guide とは異なります。

さらに、カナダの学術出版物においても、カナダ版・Oxford Englishが採用されることが増えています。これから論文投稿を予定されている研究者の方は、適切な校正サービスを選び、投稿規定に沿った対応をすることをおすすめします。

Dolphinでは、経験豊富なネイティブチェッカーがこれら3種類のオックスフォードイングリッシュ対応して、研究者の皆様の成功を支援します。

株式会社 ドルフィン 代表取締役 小笠原壽男